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久しぶりに「せかいのどうぶつことわざリレー」をアップします。
《ライオンのおばちゃまは横着者?》 りりしい印象の強いライオンですが、意外におちゃめで横着なところがあります。 ある朝タンザニアでサファリカーを走らせていると、荒野に1本立つ枯れ木の影に11頭のメスライオン! まだ9時なのに気温は40度あります。細長い日陰でも少しは涼しいのか、そこに11頭が一直線に並んでいたのです。暑い盛りにライオンは行動しません。寝ているところを見ていても仕方ないので他の動物を探しに出かけ、2時間後に戻ってみると11頭はまだいます。それも日時計の針のように、影の動きに合わせてズリズリと移動していました。その2時間後にも見に戻ったのですが、やはり全員が影を追って移動。けれどもまっすぐだった線はジグザグに。しばらく見ていると、ほふく前進でモソモソズルズル動く者、ゴロリと回転移動する者などなど。とても横着な一団でした。 ことわざにも、百獣の王の面目丸つぶれのものがあります。エチオピアでは「蜘蛛が手を組めば獅子だって縛れる」、弱者も力を合わせれば強者に太刀打ちできるというのです。アルメニアでは「獅子の耳に蝿を入れれば打ち負かすことができる」。強い者でもその弱点をつけば倒すことができますよね。イタリアでは「死した獅子には兎も跳びのる」ですって。力のあった者も落ちぶれれば軽んじられるということですね。ちなみにインドには「弱った象を蛙がけとばす」なんていう非情なものがあります。 《蛙のほうが一枚上手》 蛙も世界中のことわざの常連です。「歯があれば蛙だって噛み付くぜ」と言うのはイタリア人。弱い者でも追いつめられると攻撃に転ずるということですね。日本では「窮鼠猫を噛む」、英語では「小さな虫も反撃する」。インドでは「蛙は口のせいで滅びる」、日本では「蛙は口ゆえ蛇に呑まるる」。黙っていればいいものを、おしゃべりしすぎて身を滅ぼすこと。口は災いの元ですよ。「ヒキガエルから羽毛を採ることはできません」(英語)と言われたら、「絶対に無理!」と断られるより、妙に納得してしまいますよね。韓国では「蛙はおたまじゃくしだったことを忘れちまう」と言います。子供が生意気になってくると、大人はこう言って嘆くのでしょうね。日本の「井の中の蛙大海を知らず」は、ベトナムでは「井の中の蛙は空が鍋の蓋ほど小さいと思ってる」となります。同じく世間知らずのことをインドネシアでは「半分に割ったココナッツの殻をかぶせられた蛙のように」とたとえるそうです。 ことわざでは愚か者扱いされることの多い蛙ですが、ドイツの昔話では王子様に戻ったり、かわいらしい娘さんに変身したりします。アフリカの昔話では、小さいのに知恵がある脇役として登場します。 私もアフリカの小さな蛙に一本取られました。オカバンゴの湿地帯に棲むリードフロッグは物陰や夜には褐色なのに日なたでは乳白色になると聞き、私は池のほとりの草むらに目をこらしました。いました、いました。葦の茎に真っ白な蛙!私はすぐに彼(彼女かも)を掌に乗せ、もう一方の手で屋根を作って覆いました。色が変わるのを目撃しようというのです。15分も経ったでしょうか。手中をそっと覗くと、彼は仰向けに倒れているではありませんか。私のささやかな好奇心のために彼の命を奪ってしまった・・・。私は「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝りながら彼を池に放ちました。白く小さな体が水面を漂っていきます。「ごめんね」。もう一度つぶやいたとき、彼は手足を思い切り延ばし、ススイのスイと泳ぎ去りました。やや、やられた! リードフロッグは擬死の名人でもあったのです!! 気を取り直して、蛙が出てくる英語の表現をいくつか。「水溜りの大きな蛙」は、日本で言う「お山の大将」。「日なたぼっこするヒキガエルのように穏やか」とは、心安く満ち足りた様子です。私が大好きなのは「喉に蛙がいるんだ」というもの。喉が痛いときや、声がしわがれているときに使います。風邪をひいても、蛙が喉にいると思うと楽しくなりませんか?
by 29moons
| 2008-11-28 01:29
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